親がカギを握る、子どもが夢中になる在宅勉強法

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目次

2020.04.28

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1.在宅学習を続けるのに必要な「楽しさ」

子どもは良くも悪くも正直です。自分が興味のあることや、楽しいことには集中して取り組みます。反対にやりたくないことになると集中力もなく、あからさまに嫌な顔をするものです。

子どもが幼稚園や保育園の頃には、知らないことがたくさんあり、目を輝かせてそれらの疑問を大人に投げかけたり、発見したことを自慢したりしていませんでしたか。好奇心や知らないものを知るワクワクこそが学びの基本とも言えます。

小学生になり、いつの間にか勉強は楽しくないというイメージがついてしまっている子どももいます。少しずつでも勉強が楽しいと思えるようになれば、家での勉強も続けることができるでしょう。

2.夢中で遊べる子は勉強も夢中になれる

うちの子は遊んでばかりいる、と悩む親も多いようですが、遊ぶのはとても大切なことです。子どものうちにたくさん遊んでおくことは、さまざまなメリットをもたらします。

2-1.体と心はつながっている

遊びといっても、ずっと家でゲームをしていいというわけではありません。友達と外で遊ぶことで、集団の中での協調性を学んだり、自然と触れ合ったりすることも大切な勉強のひとつです。

また、体を動かすことは健康な体と健全な心を育てることにもつながります。子どもは草木や土、石などを利用してさまざまな遊びを考え出します。想像力豊かで独創的な子どもの発想をぜひ大切にしてあげてください。

夢中で遊ぶことは集中力を養うことにもなります。遊ぶときはとにかく全力で遊ばせてあげるようにしましょう。

2-2.メリハリをつける

たくさん遊んだら集中して勉強する、あるいは勉強が終わったらたっぷり遊べる、という環境にしてあげると、子どもはどちらも一生懸命やるようになります。

突然、今から勉強しなさい、と言ってもうまく切り替えられないので、事前に何時まで遊ぶ、この分の勉強が終わったら遊んでよいなどのルールを子どもと決めて、メリハリをしっかりつけましょう。

3.子どもだけに勉強させない

3-1.子どもだけで勉強するとよくない理由

子育てだけでなく、仕事も家事もしなくてはいけないので、大人は毎日大忙しです。しかし、子どもに勉強しなさいと言うだけになってしまうのはよくありません。

一人で勉強していると、もともと勉強したくない子どもは集中せずにだらだらと過ごしがちになります。また、せっかく勉強しても、間違ったところに気づかずにそのまま覚えてしまうといったリスクもあります。

3-2.親がいるから頑張れる

子どもは親から応援されたり、頑張っている姿をほめられたりするととても喜びます。これは、勉強は楽しいというイメージをつけるためにもとても重要なことです。勉強しているのを見守ってあげるのもよいですし、忙しくてつきっきりで見てあげられなくても、最後のチェックは一緒にするのがよいでしょう。

また、「今日はどんな勉強をしたの?」と聞いてあげるのもおすすめです。子どもが説明をしてくれたら、「そんなこと知っているの、すごいね」「苦手な計算もがんばったんだね」などほめてあげると、子どもは次も喜んで勉強し、いろいろなことを話してくれるようになります。

間違えたところは親が叱るのではなく、一緒に調べたり、説明したりすることで安心して勉強できるでしょう。

4.ゲーム感覚で勉強させてみる

すでに勉強が苦手という意識を持っている子どもはなかなか勉強が楽しいと思えないようです。そんな子どもにはゲーム感覚でできる勉強法がおすすめです。

4-1.課題と報酬を決める

まずは、「1学期に習った漢字を制覇する」「九九を全部覚える」など、クリアしたい課題を決めましょう。そして、たとえば漢字の問題が5問できたらシールやスタンプを1個といった報酬を与えます。課題をクリアしたときや、スタンプが10個貯まったときなどに、子どもの好きなデザートなどささやかなご褒美を用意しましょう。

問題のレベルを少しずつ上げることで、学力も少しずつ上がっていきますし、子どものやる気も継続しやすくなります。

4-2.親や兄弟とのコミュニケーションも大切

年の近い兄弟がいる場合は、競争させるのも楽しいでしょう。また、親が励ましたりほめたりすることで、ちょっと行き詰ったときでも頑張ろうという気持ちになれます。誰でも、うまくできたことや頑張ったことは誰かに見てもらいたいものです。努力や成果が見えるときには存分にほめてあげましょう。

また、難しかったところや苦手なところについても、どうしたらクリアできるか、親子で相談するのもとても大切なコミュニケーションとなります。楽しくなければ子どもの勉強はなかなか継続できません。楽しいというイメージを持ってもらうためには親の協力が必要不可欠です。

親がなんでも知っている必要はありません。わからないところを一緒に調べたり、「お母さんも子どもの頃、ここが苦手だったんだよ」といった会話をしたりするのも、子どもにはうれしいものです。

コミュニケーションを大切にし、親子で楽しめるよう工夫しましょう。

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